030618                Takahashi Nobuyoshi

 

反グローバル化とアフリカ

 

1.グローバル化について

     概念の定義

     実際の現象

     アフリカへの影響(NEPAD

2.反グローバル化運動の高まり

     生まれてきた背景

     エビアンサミットにおいての、反グローバル化運動に対する配慮

     アフリカへの影響(NEPAD

3.グローバル化時代のアフリカ

     与えられる、反グローバルという旗印(黒人解放運動、差別・被差別の観点から)

     取り残されるアフリカ(反グローバルかもまた、グローバル化した社会の中でしか機能しない)

     視点の違いが、意見の相違を生む(メジャー、マイナーの対比)

 

1.グローバル化について

グローバル化とは、冷戦構造が崩壊した1990年代に生まれてきた概念である。それまで日本でもしきりに言われてきた<国際化>というものは、自国の文化の中にいかに異文化を取り込むかという概念だった。しかし、グローバル化というのはある規格(グローバル・スタンダード)にいかに自文化をすり合わせていくか、という概念である。情報や資本はすでに国境の枠を越えて自由に動き回り、物や人も国境の垣根を越えることが容易になった現在、地域統合など国境の枠組みを越える動きが盛んになっている。そのような動きを、特に経済面で盛んに推し進めている概念がグローバル化である。

実際に、FTA(自由貿易協定)を初めとする各種の経済的な取り決めが、世界的な規模で拡大してきている。そして、今世界で一番進んでいる地域協定がEUである。域内での関税撤廃によるものの移動の自由化、資本や労働力の移動の自由化、経済政策の共有、そして通貨の統合と経済的には完全に国境を越えた枠組みで動き始めている。そしてEUは今なお拡大を続けている。

また、今回のテーマであるアフリカについても、確実にグローバル化の波に飲み込まれている。

NEPADについて、記述する。また、グローバル化の負の側面について記す。持続可能な発展への疑問。

 

2.反グローバル化運動の高まり

 このようなグローバル化の流れの中で、その流れに疑問を唱えるグループが出てきた。

背景は先週のノートをまとめる。それに加えて、グローバル・セーフティーネットという概念について記す。

エビアンサミットにおいての反グローバル化運動への配慮については

議長総括

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/evian_paris03/index.html

  サミットの解説ページ

http://www.hikyaku.com/evian/evianj.html

を利用して、まとめる。

 

アフリカへの影響については、懐疑的な意見を記す。実際にアフリカで、反グローバル化の運動が起こっているようには見受けられない。一部の知識人は、グローバル化の弊害について語っているが、否応無くその流れに飲み込まれている一般の人々は、貧しさゆえにかそこまで見ている余裕は無いように思える。

 

3.グローバル化時代のアフリカ

総括。アフリカにとって重要な反グローバル化の意見は、悪く言えばグローバル化された世界の中から出てきた意見の押し付けになりはしないだろうか?過去にアメリカの黒人女性グループが、アフリカの女性解放運動に積極的に関与たときアフリカの女性グループから、猛烈な反発を受けた。ともに同じ目標を目指しているのにも関わらず、価値観までも押し付けられることに対する反発から、ともに協力することができなかった。その二の舞になりはしないか。

そして、今なお最貧国といわれる国を多く抱えるアフリカでは、情報の浸透が十分ではない。このような概念を押し付けではなく、共有していくにはどうしたらいいだろうか。そのために、グローバル化についての見方の違いを示す。

最後に、今後に向けての希望を記しておしまいにしたいと思う。